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 ①鐘搗堂 弥生時代の古墳でもあった |
別名 尼ヶ城とも呼ばれ、建久4年(1193年)鎌倉幕府より宇野則景が佐用庄の地頭職に任じられ土着し、築いたと伝えられる。 則景の息子・家範は、庄内赤松村を苗字として、赤松氏を興した。 戦国期、天正5年(1577年)に尼子勝久がこの城に籠ったと地誌『佐用郡史』は記しており、「尼ヶ城」の名の由来となっいる。
中国自動車の高架下をくぐると、害獣防止柵が見える。 開閉し内部に入ると、車を停めれる大きなスペースがあり、登山道がつけられている。 尾根筋に到達すると、鐘搗堂①と呼ばれる削平地と土橋付の堀切②がある。 当城北東尾根続きの長谷寺のもので、戦前まで雨乞いの場として使用されていたという。 しかし、堀切が付けられ、城郭遺構であることから、元は長谷高山城の出郭として存在したものであろう。 なお、この場所は発掘調査により弥生時代の墳墓であったことが判明している。 さらに山上に向かい登山道を登ると、南西尾根郭群の腰郭③が見えてくるが、切岸は低い。 当城の主要部は、山の地形に合わせたY字状に縄張りが展開する。 その中央部が主郭④で方形状を呈しており、千畳敷とも呼ばれる。 主郭の北西尾根の郭群⑤と南西尾根郭群の間は、谷筋となっている。 谷筋にも帯郭⑥が付けられており、所々に石積み⑦が見られる。 谷筋という性格上、雨水が流れ崩落しやすいため土留として用いられたのであろう。 石積みは低く、小ぶりな石⑧を積み上げている。 主郭の東側尾根の削平地⑨は、削平が甘く曖昧で、背後の山塊との間を堀切等で遮断していない。 この為、当城は未完の城とも考えられている。
80mほど走ると左手に高架下をくぐるトンネルがある。 その中に入ると、先に害獣防止柵があり、そこを開くと城跡の公園になる ページ下部に登城口地図記載
おすすめ度は★が多いほど見ごたえがあり、最高★★★★★まで 登城難易度は数値が多いほど城へ到達する距離、 時間、困難さを示します。数値1～5 上記各種データの説明はコチラをクリック→  |
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 ②鐘撞堂先の堀切 土橋が付けられ二重になっている |
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 ③南西尾根の腰郭 切岸は低い |
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 ④主郭 千畳敷とも呼ばれる |
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 ⑤北西尾根の郭群 兵の駐屯を意識している |
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 ⑥帯郭 谷筋には帯郭が造成される |
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 ⑦石積み 土留めとして石積みがある |
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 ⑧石積みの石 小ぶりな石を使っている |
 ⑨東尾根の削平地 削平が甘い |
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