
①南端の腰郭
高い切岸を用いている
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周山城西尾根郭群の先に、堀切を隔てて築かれた陣城である。
織豊期の縄張りの特徴から、周山城と同時期に築かれたと推測される。
当城に関して、史料等は残されていない。
周山本城西端の堀切より100m西に位置し、南北に長い構造である。
城内は植林されており見学しやすい。
周山本城と比較して、石垣を用いず、土づくりとしている所が特徴である。
本城側から歩き、最初に目にする遺構が南端の腰郭①である。
鞍部からの侵入を警戒し、高い切岸を造成している。
その上段部は、広い削平地②となっており、兵の駐屯地としての使用が推測される。
当城の中央は、低い仕切り土塁③がある。これは、南北を区画分けするものか、もしくは開口部があるため、北郭群に対する虎口の一つとして用いられたものかもしれない。
その先は織豊系の特徴である、土塁を食い違わせた枡形虎口④を設けて、北側の郭に入る。
北側の郭は低い土段を用いて区画した、二段の構造としている。
最も北側が主郭⑤と考えられ、城内で最も広い空間を有する。
主郭北西には、外枡形虎口⑥を設けて城外からの侵入に備えている。
周山城の西郭群の堀切先から尾根筋に従って進むと到達する。
ページ下部に登城口地図添付
所在地 |
京都府右京区京北周山町城山 |
形式 |
山城(陣城) |
現状 |
山林 |
築城年代 |
戦国期 |
遺構 |
郭、虎口、土塁等 |
主な城主 |
明智氏 |
見所 |
仕切り土塁、虎口 |
おすすめ度 |
★★ |
登城道整備 |
有り |
主郭まで |
登城口より10分 |
登城難易度 |
3 |
駐車場 |
なし |
訪城日 2015年10月17日 |
おすすめ度は★が多いほど見ごたえがあり、最高★★★★★まで
登城難易度は数値が多いほど城へ到達する距離、
時間、困難さを示します。数値1~5
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