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南端の腰郭
高い切岸を用いている 
 周山城陣城史

周山城西尾根郭群の先に、堀切を隔てて築かれた陣城である。
織豊期の縄張りの特徴から、周山城と同時期に築かれたと推測される。
当城に関して、史料等は残されていない。


周山城陣城の縄張り 

周山本城西端の堀切より100m西に位置し、南北に長い構造である。
城内は植林されており見学しやすい。
周山本城と比較して、石垣を用いず、土づくりとしている所が特徴である。
本城側から歩き、最初に目にする遺構が南端の腰郭である。
鞍部からの侵入を警戒し、高い切岸を造成している。
その上段部は、広い削平地となっており、兵の駐屯地としての使用が推測される。
当城の中央は、低い仕切り土塁がある。これは、南北を区画分けするものか、もしくは開口部があるため、北郭群に対する虎口の一つとして用いられたものかもしれない。
その先は織豊系の特徴である、土塁を食い違わせた枡形虎口を設けて、北側の郭に入る。
北側の郭は低い土段を用いて区画した、二段の構造としている。
最も北側が主郭と考えられ、城内で最も広い空間を有する。
主郭北西には、外枡形虎口を設けて城外からの侵入に備えている。



 アクセス方法

周山城の西郭群の堀切先から尾根筋に従って進むと到達する。
ページ下部に登城口地図添付

所在地 京都府右京区京北周山町城山
形式 山城(陣城)
現状 山林
築城年代  戦国期
遺構  郭、虎口、土塁等
主な城主 明智氏
見所 仕切り土塁、虎口
 おすすめ度 ★★
 登城道整備  有り
 主郭まで  登城口より10分
 登城難易度  3
 駐車場 なし 
訪城日 2015年10月17日

おすすめ度はが多いほど見ごたえがあり、最高★★★★★まで
登城難易度は数値が多いほど城へ到達する距離、
時間、困難さを示します
数値1~5
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上記 データの 説明      

南郭群の広い削平地 
兵の駐屯地と考えられる

中央の仕切り土塁
 中央を仕切り土塁で区画する
 
食い違いの枡形虎口 
織豊系の特徴
 
主郭
最も広い空間を有する
 
北端の外枡形虎口
城外からの侵入を備えたものである